オリンピック開会式にドローン
2020年東京オリンピックが開催されましたね。そんな開会式(2021/07/23)の演出にドローンが大活躍だったとの事で今回は勉強がてらどんな技術や機体だったのかをまとめてみました。私はリアルタイムでは、視聴できていませんでした。興味がある方は一緒に調べて行きましょう。
課題は山積み
まず、飛行している機体の数がすごいですね。1824台のドローンがあの瞬間オリンピックスタジアムの夜空に飛行し編隊する事でありとあらゆる形に変わるのです。ドローンに携わっている私でさえ想像を超える異次元の技術です。しかし、パッと浮かぶ課題だけでも問題はかなりあります
・どうやって機体を操作するのか
・競技場(47メートル)の高さで安定飛行でき夜間飛行可能
・風などの天候の影響は?
・電波の混線などのトラブルは?
・離着陸の場所
・1824台が編成する時間は?バッテリーの持ちは?
・夜間飛行可能なカメラやセンサーのある機体
インテル社のドローンがすげぇ
そんな問題を可能にしたドローンはインテル社(アメリカ)のドローンです。まずは、システム面。® Shooting Star™ というシステムを用いてドローン群全体を制御できるそうです。また、インテル® は数週間の期間でああいった編隊のカスタムソフトウェアを設計するようです。
次に機体。インテル社のホームページがらイラストを抜粋しました。

用途によってどちらかの機体が選ばれる様です。機体スペックは調べたのですが情報はあまり見つかりませんでした。参考になるスペックは下記のとおりです。
クラシックドローン | プレミアムドローン | |
標準飛行時間 | 8分 | 11分 |
耐風性最大 | 7m / s | 11m / s |
LEDの数 | 1 | 4 |
最小飛行場 | 1,127平方メートル | 442平方メートル |
重量 | 310グラム | 340グラム |
充電時間 | 60分以上 | 30分以上 |
このサイズをみなさんに馴染み深いドローンで例えるとDJI者のマビックミニを一回り大きくした重量等に近いですね。オリンピックで約5分間の演出というのも納得の飛行可能時間ですね。パイロット一人で千台近く操縦が可能なそうです。この技術を知るとスパイダーマン/ファー・フロム・ホームであった戦闘用ドローンが映像化する技術は絵空事ではないのかもしれません。

ドローンアートの実績
今回、オリンピックでは1824台でした。ですが前回の平昌オリンピックでもこのドローンライトショーがあったのはご存知でしょうか?2018年の平昌オリンピックの際は1218台のドローンを用いたドローンライトショーだそうです。その際もインテル社のドローン技術という事で信頼の実績ですね。しかし、インテル社独占の技術ではないようです。というのもドローンのとあるギネス記録では、今回の事案を超えるものがあるのです。
無人航空機の最多同時飛行数のギネス記録
無人航空機(UAV)の最多同時飛行数(most Unmanned Aerial Vehicles (UAVs) airborne simultaneously)のギネス記録を樹立したのはGenesis社です。その記録なんと3281台!!!ドローンの数が増えるにつれ、描かれる図形などもより精密なものへと変化してきており、Genesisもブランドロゴのほか、手や自社の車などを披露しています。これを2021年3月に上海の夜空にて打ち立てたそうです。技術は違えどJAL,SONY等日本の企業もドローン産業に参入して行く中今後のドローンの躍進から目が離せません。
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